
2021年4月9日に諫山創の漫画『進撃の巨人』がついに完結
個人的な進撃の巨人への想いや最終話の感想を書いていきます
『進撃の巨人』は私は小学校の時から読んでいて人生で初めて少年誌を購読するきっかけにもなった作品です
初めて読んだ時はカルライーターのシーンが怖くて夜眠れなくなったりもしました
正直、キャラの区別もあまりつかず、アニメを視聴するまではかなりごっちゃになっていました
進撃の巨人は壁の外から巨人が進撃してくるという設定のインパクトが凄かったが、それだけに止まらず、少年漫画の王道の熱いシーンだったり、見事な伏線回収など、度肝を抜かれる漫画であった
個人的に1番凄いと思ったのはタイトルの『進撃の巨人』
この『進撃の巨人』は最初、壁の外から進撃してくる巨人達のことを指していた
しかし物語が進むにつれて、グリシャからエレンへ受け継がれた九つの巨人の名称である事が判明した
だが、エレンはパラディ島から地鳴らしを発動して世界へ進撃していった
そしてエルディアの兵士が言った言葉が「あれは…」「ヤツだ…」
「進撃の巨人だ」
タイトルの『進撃の巨人』の意味が世界へ進撃してくる巨人という意味に原点回帰しているのが素晴らしかった…!!
最終話 あの丘の木に向かって
【エレン・イェーガー】
エレンは始祖の力で未来を見てユミルを解放できるのはミカサだけだと知った
ミカサの選択に辿り着く為に進み続けた
さらにはアルミンを英雄にする為に、超大型の力を授ける未来を作るために、自分に巨人への憎しみを与えるために、始祖の力で巨人を操り自らの母を喰わせた…
人類の8割を殺すことを運命づけられて過去にも未来にも干渉する力があるがそれは変えられない運命
こんなの頭おかしくなりますよ…
悲劇のダークヒーローです
さらにはミカサに対する恋心を忘れられないのも辛い…
自分は人々を殺すから死ぬしか無い
でもミカサとみんなと一緒にいたい
この若者には背負ってる物が多すぎました…
最後にみんなに自分の想いを伝えて、みんなもエレンの事を理解してくれたのが唯一の救いなのではないでしょうか
アルミンとのミカサについてのやり取りはエレンが凄い素直になっていて良かったですね
そしてエレンが進み続けた原因はグリシャ!!
グリシャがエレンに「お前は自由だ…」なんて言うから進んでしまったと…でもグリシャが始めた物語なのでしょうがない…
【ミカサ・アッカーマン】
始祖ユミルは初代フリッツ王を愛していた
愛していた人の願いを叶えるために巨人を創り続けた
その愛の苦しみから解放するのがミカサ
ミカサは愛するエレンを殺すことで世界を救った
ユミルはミカサを見て愛とは全肯定して奴隷になることでは無いと知った
そして全肯定しなくても愛は貫き通せると知ったから成仏したのでしょう
アッカーマンは記憶改変が効かないらしいですが「アルミンも」という台詞からミカサも記憶を改変されていたのでしょう
しかしその記憶を思い出しても涙ひとつ流してないのが強さを感じます
いや、むしろエレンが居なくなったことで壊れてしまった
しかし最後、マフラーを巻いてくれたことでエレンが見守ってくれている事を悟りあの頃の心を取り戻したのだと思います
あの鳥、見返すとちょくちょく出てきますね
エレンは全ての戦いが終わり解放された後、それぞれの結末を見守っていたのでしょう
前話のミカサとエレンの逃亡ルートはエレンが道を通じて自分の真意を話していたということでしょうね
【アルミン・アルレルト】
アルミンは勇敢な戦士でした
だからこそエレンから超大型を託され、エレンを殺す選択肢を導き、実行した
巨人の力が消えた後もエルディア人を疑い続けるマーレ軍に対して前に出て、話し合いをする勇敢さに拍手
エレンに見せた強さをまたも見せつけました
和平交渉に向かう船での台詞
「僕達が見てきた物語 その全てを話そう」
アニメでナレーション部分をアルミン役の井上麻里奈さんが担当しているのはナレーション部分がアルミンがパラディ島で話した演説の内容だからなのではないでしょうか
ミカサを除く、アルミン達は島の外で暮らしている様ですが、ひとり暮らしなんでしょうかね
個人的にはアルミンがマーレ軍説得のシーンでのアニの表情が印象的なのでくっ付いたりしてるのかなとも思います
ミカサと離れて暮らしてるのも理由がないとしないと思いますし
あと、エレンに対してミカサの件で煽るのはゲスミンが出てたなあと思いました笑
【その他のキャラクター】
リヴァイに関しては物語の結末を見届けて亡霊達に心臓を捧げた時に涙を流していたのがとても良かったです
全てが報われた瞬間です
やっとリヴァイも自由になれたんです
3年後も車椅子生活と大変そうですが仕事は何をやっているんでしょうか…
とても偉そうに座ってるから本人的にはそんなに苦でもない生活なんですかね?
ライナーは母親も助かり、自分も巨人の力が消えて、3年後も同期のみんなと兵士モードのライナーで楽しそうです
ただなぁ、ヒストリアへの愛はキモい!!
個人的には最終話でも虐められて欲しかった…
ヒストリアに関しては子供も成長して幸せそうです
しかし、パラディ島はイェーガー派が取り仕切る軍隊を結成して未だ、世界と争う気満々なのが悲しすぎます
どちらが悪で正義なのか答えが出ない話ですがその答えは読者に託すという事ですかね
でもアルミン達の和平交渉は必ず成功して平和な世界になると私は思います
また、進撃の巨人との戦いは「天と地の戦い」と呼ばれ、歴史の教科書にも載るそうですが過去の世界にこんなファンタジーな出来事があったなんてとても未来の子供達は信じられないでしょうね…
それにしても『進撃の巨人』は歴史に残る名作でしたね
細かく張り巡らされた伏線と回収、少年漫画としての熱いシーン、魅力的なキャラクター、メッセージ性など素晴らしい作品でした
諫山先生の次回作も見れたらいいなと思います