
田村由美先生の『ミステリと言う勿れ』3巻&4巻の初読感想です。
3巻
相続人の事情
整は子供の頃、石と会話してたらしい…不思議だ…
整の顔を見て超絶美形な彼氏という紹介に疑問を持つ周りの人々…整が少し可哀想…
広島出身疑惑が強くなる整。
お泊まりをすることになって整の自分ルールがかなり明らかになった回でした。
結構、整の気持ちに共感できそう…
整が泊まった部屋に飾ってある刀は今後犯行に使われそうです
前の世代の遺産相続の争いについて明らかになりましたが恐ろしい家系ですね。
蔵の中はめちゃくちゃ不気味です。日本人形怖過ぎです。
前回の整の足りない…という台詞読んでいて意味がわからなかったのですが整曰く、蔵がもう一つあると思っての台詞だそうですが何故そう思ったんでしょうかね。
推理…できそうにないなぁ…まぁ喋りたがりの整くんならベラベラと理由を話してくれるんだろう
最後にゆらさんは蔵で何か事件に巻き込まれて終わりという…
とりあえずしっかり事件の犯人が存在してゆらさんが今回の事件の最初の被害者ですね。
正直流し読みですけど頑張って推理してみようと思います。
落とされたものは
整くんは初恋がまだらしい。変わってますね。
もうしゃべるもんか
ムキになった整が少し可愛いです。
メガネのお兄さんリキさんが相続した蔵には兜や刀が…
事件の匂いがめちゃくちゃしますね。
蔵には閉じ込められたゆらさんは無事救出されました。
これで死体が見つかって事件になるかと思いきやそうでもなかった…
整が汐路ちゃんのことをよく観察していました。
何故なんだろうと思ったら最初の鉢が落ちて来たのもゆらさんを蔵に閉じ込めたのも汐路ちゃんが自作自演だったということです。
遺産相続争いで殺し合う一族。
自分の父とその兄弟が死んだ時も父の居眠りの所為ではなくて誰かに殺されたと思いたかったから自分の代になっても殺し合いをすれば自分の父を責めたみんなも悔い改めるだろうと…
そして真相を知った相続人候補達は和解します。
意外な展開でした。でも蔵の謎が残っているからみんなでそれを解く展開にシフトしていきます。
と思ったらコインランドリーに行こうとした整が車に轢かれそうになって何かを勘づきます。
汐路の父が整理していた古い写真を見て一族は財産争いではない別の理由で殺し合いをしていると推測しました。
なんだ…やっぱり殺し合いをしていた様です…
整が何で気づいたのかは検討もつかないですが面白くなりそうです。
やはりミステリの王道の展開から少し外したりしてくる作品です。
鬼の集
遂に狩集家の秘密がわかってきましたね!
にしても写真の共通項を見つけられたのは天パの整だからこそで笑っちゃいました。
他人事じゃあないですからね笑
いがみ合ってた人達が結託して一つの目的に向かうのは気持ちがいいなと改めて思いました。
整が攻撃されるとけっこう攻撃的になるんです。
と言っててそういえばそうだなあと。
少しでも気に入らないことがあると口を出して意見をぶつけていますからね。
鬼の集の内容は普通に怖いし不思議な一連の騒動にしっかりと納得のいく理由を提示できていたので良かったです。
鬼のボスは白人の人なんですかね?
懸想という言葉の意味がわからなかったので調べたら恋をするみたいな意味合いですね。
鬼達は商売上手で凄いなとも思いました笑
社長にはサイコパスが多いみたいな話を聞いたこともありますしどのみちそのカリスマ性で資産を築き上げていたと思います。
バレてはいけない。その思いで自分の子供を斬り殺せるのもサイコパス感があります。
鬼達の掟が現代まで守られている所にとても異常性を感じます。
自分達の先祖が罪を犯していたとしても確実に時効ですし逃げた少女の子孫に資産を取られるって事もないと思うのにと思いましたね。
整は自分の意思や主張がしっかりあって、辛い思いをしている人や苦しんでいる人を見たら助け舟じゃないですけど何か軽い助言的なものをして心を軽くしてあげる所がちゃんと主人公だなあと思いました。
それと整はマリさんを疑っていますね。個人的には弁護士の子供の朝晴も怪しいです。
殺すのが早すぎた
事件の解決パートでした。
それと整も私が疑問に思った先祖の罪を子孫が〜について聴いていましたね。
やはり犯罪としてのりっしょは難しいとのこと。
そして一連の犯人が判明。
朝晴でした。
初めてミステリもので犯人が当たった…!
三匹の鬼は狩集家、車坂家、真壁家の三家になって掟を守ってきた。
しかし今の段階だと事件を起こす動機が弱いと思うんですよね。
朝晴本人が言ってましたけど祖先の罪を子孫か償うことはないと。
ですから今の三家の地位は脅かされないのに何故、事件を起こすのか?
納得のいく答えが示されるのか楽しみです。
第4巻
殺すのが早すぎた
前話とサブタイが同じです。
朝晴を疑ったのはUSBメモリに辿り着くために進行を促す発言をしていたからだそうです。
全く気づかなかったです…
その他にも色々と伏線は仕込まれていてああ、確かに怪しいなとなりました。
朝晴が汐路の父とネオさんの母だけを殺すつもりだったと言い、何故犯行に及んだかの理由で当時小さかった汐路が電話で教えてくれていたからだそう。
汐路父が家の歴史を調べているのも何もかもを教えてくれたのは汐路だった。
だから汐路のせいだと言う朝晴がサイコ感満載で怖いです。
汐路が泣き出すのを見て周りの大人達が必死に庇っている姿に感動しましたね。
子供に罪はない。悪いのは純粋な子供を利用した朝晴だと。
それにしても一番気になっていた動機付けですが幼い頃からそう教育されていたから(洗脳されていたから)だったのは少しがっかりしました。
弁護士を目指すくらいの人間なら今の日本の教育を受けて家の思想はヤバいんじゃないかくらい気づけそうな気がします。
まぁ、私は崇拝している思想とかがないのでこんな事言えるのかも知れませんが…
そして整が最初の遺産相続ゲームで発言した「足りない」の謎も解けましたが私にはさっぱりでした。
こんなの分かるわけねぇ!!
エピローグとして狩集の本家の方の子孫に会いに行きました。
あのおばちゃんめっちゃ良い人…
そして汐路達の親世代は負の連鎖を断ち切るために必死で行動していたんですね。
親として、大人として成すべきことをしようとした。
最後には気になるシーンがありました。
整に「その頭、ととろーじゃろ?小学校で一緒じゃった…」と謎の人物が声を掛けますが整は人違いですと言い無視します。
いや、絶対知り合いでしょ!!
こいつの過去何かあるな…
最近は謎を持った主人公が流行っているのですかね?
雨は俎上に降る
記憶喪失の謎の男との会話劇です。
話している内容は文系よりで全く訳が分かりませんでした。
国語の教科書を読んでいるような。
しかし、この男爆弾を仕掛けたと言い整が会話劇の中から推理して刑事さんに知らせ無事解決
この話で分かったことは整くんが確実に文系大学生だということくらいですかね。
そして野球の知識も持っている。野球知識の中には広島カープの情報も。
幼少期、親に連れられてカープの試合を観に行ってたんですかね?
ばちあたりの夜話
整は記憶喪失の男のスマホを拾おうとして滑って土手を転んで検査入院した病院で同じ病室にいる爺さんとの会話劇です。
爺さんは元刑事で三つの事件について話します。
一つ目は真犯人が前科のある人間に自分の罪をなすりつけた事件。
二つ目は犯人が自分の犯行の証拠を空き巣犯が侵入したゴミ屋敷の奥に隠した事件
三つ目は前科者が何度も犯行を繰り返していた事件の最中、若かりし頃の爺さんの家に空き巣が入ってそのせいで待ち合わせに遅れ、犯人に狙われていた女性が死亡しパートナーの刑事が腹を刺され刑事を引退した話。
しかし最後の事件は元パートナーの刑事が女性を殺し自作自演で怪我をして引退したという話だと整は推測します。
かなり面白い話でした。
ミステリなんですけど会話劇だからミステリと呼んでいいのか、この作品の在り方が詰まっている話でした。
しかし、この爺さんはまさかの幽霊でした。
そして整の三つ目の事件についての推測は的中していてその人は結局逮捕されます。
まさかこの漫画でファンタジーな要素が出てくるとは思いませんでした。
ちょっと今までの話とは変わったオチで面白かったです。
暖かいのか温かいのか
病院の張り紙の誤字を直していくとある文章が浮かび上がる
温室 三時 招待
もしかしたらガロに会えるかもしれないとワクワクしながら行く整が可愛い笑
謎の数字の羅列を見つけるも温室の管理者に見つかり怒られる。
その数字は幽霊爺さんの本のページと行、文字の位置だと気付く整。
え?また心霊系⁉︎どうなってんの?と思いました笑
なんやかんやあって温室の管理者のお姉さんの秘密を暴くことになった整。
亡くなったおばあさんの遺品を託されていたけど遺族に渡せず隠していたと。
また心霊疑惑が強まる強まる。
この漫画ファンタジー漫画なのか?
しかし整をここまで導いた暗号を用意したのはちゃんと生きている人間でした。
その人は整が話した幽霊爺さんに本を渡した人だとのこと。
あの回箸休め的なエピソードだと思っていたのですが繋がっていてビックリです。
それにしても整は不思議な主人公ですね。
名探偵コナンの江戸川コナンは行く先々で単発の事件が起こってそれを解決するタイプの印象ですが久能整は何か事件が起こると連鎖的にどんどん事件が起こる人なんですね。
事件と言うほどのモノではないのも多いですけど…
あと人と打ち解けるのが早いですね。
整がズバズバ意見を言うので負けじと相手も意見を言って打ち解けてますね。
新キャラもどこかでガロと繋がってそうな気がしますね。