
『ミステリと言う勿れ』1巻&2巻初読感想
田村由美先生の『ミステリと言う勿れ』
親が『7SEEDS』にハマって集め出した作品です。
久しぶりに少女漫画を読みます。(『ちはやふる』以来)
1巻感想
容疑者は一人だけ
1話完結の読み切り形式で漫画の第1話って感じがしません。
内容としては主人子の久能整が高校の同級生の殺人事件の容疑者として取り調べを受ける中で刑事さん達の雑談を盗み聴きして刑事さん達にウンチクを述べていく。
次第に刑事さん達の心を掴んで事件について不審な点を調べて貰ううちに真犯人が浮かび上がってくるという話です。
ぱっと見文字数が多く、実際に読んでみてもかなり疲れます。
普段少年誌でバトルマンガを中心に読んでいると大半の漫画は戦闘シーンでページ数を割かれるので比較的文字数は多くないのですけどそのギャップで読むのにかなり気合いがいります。
台詞は久能整の雑談がほとんどでしたけどちゃんと伏線などは仕込まれていましたね。
猫が死ぬ時、飼い主に死ぬとこを見せたくないから飼い主の居ないとこで死ぬというのは「へえ〜」と思いました。
それと女刑事さんに言っていた徒党を組んで悪事を働く〜の件はマジで偏見のかたまりだなって思いました。
ちょっと引っかかったくらいでそんなに大したことではないんですけどね。
ベテラン刑事さん達が嫌な感じだったので不快感みたいなのは読んでいてありました。
真実は一つじゃない。2つや3つでもない。
真実は人の数だけあるんですよ。
でも事実は一つです。
これはうぉぉ!となりました。
コナンとか真実はいつも一つ!とか言ってますけどそれに対して久能整は思うことがあったんでしょうね。
因みに久能整は『名探偵コナン』98巻の名探偵図鑑で紹介されています。
【前編】会話する犯人
刑事さんが家に訪ねてきて嫌な殺人事件があるから話を聞いて欲しいと言うが探偵では無いと流す久能。
刑事さんの電話番号を貰ったので刑事さんはレギュラーキャラですかね。
ただの大学生が事件に都合よく巻き込まれるなんて無いの事件を持ち込んでくる人が必要ですから。
僕はただの学生で探偵でもその助手でもないですよ
からの件はウゼェ…ってなりますね。久能らしいですが現実にこんな奴いたら仲良く出来ない。
バスジャックに巻き込まれても飄々としていますが流石に冷や汗をかいてる。
ですがこれ3時までに終わりますか?と美術館に行きたい久能は犯人に質問します。
相変わらず空気が読めない…
そして犯人が乗客に次々と質問を投げかけます。乗客はその質問に1人ずつ答えますが久能がちょくちょくツッコミを入れていき犯人もキレます。
そりゃそうだ。久能整って現実にいたら絶対ウザイもん。
でもナイフを持った人間に物怖じしないで自分の意見を述べていく久能の姿は周りの乗客からしたら心強い気がします。
犯人も完全に久能のペースに乗せられています。
久能の話で面白かったのは人を殺してはいけないの所です。
表情一つ変えず犯人に意見を述べる姿、恐ろしくも感じました。
第1話の最後に久能自身の過去にも秘密があるような事を仄めかしていたので何か事件に巻き込まれて正当防衛で人を殺めたとかあるんじゃないかなあと思いました。
それぐらい恐ろしかったです。
翔はレギュラーになりそう。月とLみたいなコンビで。
犯人の自宅へ招かれるバスジャックとは一体…
続きが気になる。
【後編】犯人が多すぎる
刑事さんが言っていた殺人事件と久能が乗るバスに関連性が…!
部屋に案内されくつろいでいいと言われる人質達。
バスジャック犯の目的が全然わからない…
そして今回も久能の口が回ります。
イジメの話はもっと認知された方がいいなと思いました。
メガネの子みたいに救われる人が出てくるだろうなと思います。
この漫画のパターンが見えてきました。
黒ベタで塗り潰したコマに登場人物の名前が出てそのキャラの本心が描かれる感じですね。
そこに久能がツッコミを入れていく。
あれ?あっさり警察が来てバスジャック事件は解決しましたが犯人が名乗っていた”犬堂ガロ”はレギュラーキャラになる予感がしていた翔くんだったそうです。
これ逮捕されたらレギュラー出演できないですよね?
最初に関連性が示された連続殺人事件の犯人はバスの運転手さんでした。
犯人であることを告白した「はい、そうです」のシーンは目がキマっていいですね。上手いです。
人間を土に埋めて最後に押さえつけた時の伝わってくる身体の震え
想像したらめちゃくちゃ怖くなったと共にちょっと気になります…
ちょっと疑問があるのですがいくら身体が軽くても急ブレーキで吹っ飛んで昏睡するのかなと思いました…
ガロは不起訴になって久能とコンビになると思いましたが犯罪に手を染め闇に消えましたが確実に再登場しますね。
再びガロと出会う時どんな展開が巻き起こされるのか気になります。
そしてガロも考察してましたが久能にはやっぱり家族関係で何かありましたね。
もしこの作品に最終章があるとすれば久能自身のことについての話をやるんではないでしょうか。
久能が過去に犯罪に手を染めててそれをガロが暴く展開とかありそう。
私の母がだんだんと繋がってくると言ってましたが久能についてだったんですね。
これ、めっちゃドラマ化向けの作品だなと思いました。
つかの間のトレイン
今回は比較的短めで1話完結の話でした。
冒頭でガロの再登場を匂わせている…!
正直今回の話はつまらなかったです。
絵文字のやつ無理矢理すぎませんかね?
というか手紙の中の絵が小学生レベルなので何描いてあるのかちょっと理解しがたい。
ですがただの会話劇だけでミステリーを成立させているのは凄いですね。
あと久能の親について!!
普通に”親”と言えばいいのを”育ての親”と言っています。
やはり実の両親は死んでいるのか…?
私としては久能が殺したもしくはそれに近い何かをしたと睨んでいます。
前回のトロッコ問題でのガロとのやり取りからして。
記憶力が良いのも何かしら幼少期の事件がきっかけでそうなるパターンもあると聞きます。
久能の謎が早く知りたい…!
思惑通りと予想外
前回の最後に久能の後ろに座ってた人が今回の事件のキーマンに。
久能の新情報が出ましたね。広島に何度か来た事があると!!
生まれた場所とか幼少期を過ごした場所とかですかね?何か隠してますから。
そしてガロが関わってる事件!!
登場はしていないものの、ガロもレギュラーキャラになりましたね。
そしてバスジャック並みの長編エピソードになりそうな予感がしますね。
一族の遺産相続争い、ミステリーでは王道の展開のイメージです。
久能が「足りない…」と言っていたのはどういう事でしょうか?
ただでさえ文字数が多いのに今回の話は頭を使いそうでちょっと読むのが億劫になっています。
死人が出るのも謎がありそうですし蔵にあるべきものをあるべき所へ過不足なくせよなんて全くわけわからないけど久能がしっかり解決してくれることに期待しています。