
『ファイアパンチ』『チェンソーマン』の作者藤本タツキ先生の新都社時代からデビュー最初期の読み切りや好きな漫画、画力について調査していきます。
藤本タツキの経歴
1992年10月10日生まれ。秋田県出身。
2013年に許斐剛先生が審査員を務めた第9回「クラウン新人漫画賞」にて『恋は盲目』で佳作を受賞。
2016年からジャンププラスにて『ファイアパンチ』を連載。
2019年ジャンプ本誌にて『チェンソーマン』
を連載開始。
2020年12月に「このマンガがすごい!2021」でオトコ編1位を獲得。TVアニメ化も決まる。そして第一部最終回を迎え第二部をジャンププラスにて連載予定。
作画はネームからペン入れまでフルデジタル。
簡単にまとめるとこんな感じです。
詳しくは下にまとめます。
子供の頃
『ファイアパンチ』の単行本に子供の頃の写真が載っています。
生粋のジャンプっ子ではなく子供の頃は『グラップラー刃牙』と『浦安鉄筋家族』を読んでいたそうです。
中学時代
2ちゃんねる内の掲示板ニュー速VIPの利用者VIPPERで、ポケモンやイナズマイレブンの人気投票騒動に参加していたそうです。
頭の中で雑誌を作り漫画を何本か連載していてその時の作品の一つ『星の息吹』のキャラクターがマキマさんのモデル。
連載が完結すると授業中に泣きそうになったことがあるらしいです・・・
『チェンソーマン』の人気投票の時のコメントです。
引用:集英社 週刊少年ジャンプ2020年26号 チェンソーマン人気投票結果発表
この頃は板タブで漫画を描いていて『佐々木くん銃弾止めた』の賞金で液タブを購入したそうです。
『佐々木くん銃弾止めた』はジャンプ+で週刊少年ジャンプの定期購読に加入すれば特典で読めます。
高校(新都社)時代
秋田県立仁賀保高校に進学し、17歳の頃に漫画投稿サイト「新都社」に漫画の投稿を始めました。
長門は俺というペンネームが藤本先生ではないかと言われています。
長門は俺の作品
http://nagatoisme.web.fc2.com/comic.html
ムリゲー
http://namakuriimu.web.fc2.com/
他にも作品があるのですがサーバが応答せず見れなくなっていました。
ちなみに担当編集の林士平さんがついたのも17歳の頃のようです。
林さん曰く2011年12月頃とのこと。
大学時代
美大に進学するため高齢者向けの絵画教室で油絵を描き続け、AO入試で東北芸術工科大学美術科洋画コースに進学したそうです。
大学卒業までに連載を目指して読み切りを書きまくっていたそうです。
大学卒業後
大学卒業後はしばらく家賃2万のとこに住んでフリーターだったようです。
ファイアパンチの連載が決まり上京。
ファイアパンチはスクエアの連載会議で落ちた作品だった様です。
ファイアパンチはアンパンマンからヒントを得て作った作品だそうです。
チェンソーマンのアイデアはファイアパンチ連載中に思いついたそうです。
元々はジャンプで連載をしたいと思っていた。
そこで連載を描いても、”ジャンプらしい漫画 “を作ってしまうと、自分の作品が埋もれてしまうリスクがあると感じ、作り手としての個性を多く残しつつ、構成やキャラクターだけを「ジャンプらしい」ものにしようとチェンソーマンを描いていた。
ジャンプ本誌でチェンソーマンを連載。
読み切りを読む方法
藤本タツキ先生の読み切りは度々ジャンププラスにて掲載されていたようですが今は見れなくなっています。
作者の妹さんのTwitterで読み切りが貼られていて(現在は削除)それを保存している人に見せてもらうか、ジャンププラスにて週刊少年ジャンプの定期購読に申し込み、その特典の読み切り集に載っている(一部のみ)ものなどしか見れないです。
賞レースで初入選した『恋は盲目』は読めるようになりました。
http://sp.shonenjump.com/p/sp/million-tag/name/1/
https://mangagagaga.com/archives/1168
『チェンソーマン』の人気が上がってアニメ化などすれば短編集が出る可能性があるので単行本を買って応援するしかないです。
人物像
このマンガがすごい!のインタビューより引用
映画やドキュメンタリーを見るのが好き
お気に入りの単行本の表紙は5巻。
引用:集英社・藤本タツキ『チェンソーマン』
お気に入りのシーンはこれ
引用:集英社・藤本タツキ『チェンソーマン』第6巻第48話
レゼ編は『人狼 JINーROH』をモチーフにした。お気に入りのキャラはレゼ。
銃の悪魔初登場は『トップをねらえ!』の第6話をイメージした。
タツキ先生のこのマンガがすごい!2021は『女の園の星』『先輩は女子校生♂』『青野くんに触りたいから死にたい』
このコマがすごい!は『青野くんに触りたいから死にたい』の7巻の玄関花瓶の花が溢れるシーン
このキャラが推せる!は『カブのイサキ』のシロさん
『チェンソーマン』はラストがどうなるかは決めていたし、ある程度の展開は決めていたが計算はおまけ程度で行き当たりばったりで描いていた
今の時代の読者が見たいのは物語としてよく練られた構造ではなく作家性
パワーは描いていて楽しかったがキャラクターに思い入れはない
『チェンソーマン』では使うこと・使われることをテーマにして武器系の悪魔達をメインの敵にした
使われることが悪い事だとは思ってない。
だからデンジがポチタと2人で暮らしていた頃も別に不幸じゃなかったと描いた
『サウスパーク』のケニーが視聴者のイメージに寄せていって求めれらているキャラクターに変化していった事に作者がツッコミを入れてることが面白かった
マーベルコミックよりDCコミックスのヒーローの方がリアリティがあって好き
画力
藤本先生の画力に関してはそこそこかなと思います。(スケジュールのせいもある)
ただし、映画好きが影響して、映画っぽい演出や、決め台詞にしっかりと前フリが効いており
総合的に見て漫画力という点に置いてはかなり高いと思います。あと蛸の脚は美大卒のデッサン力を見せていました。
見開きページはしっかりと読者の印象に残るシーンが多いです。
ちなみに液タブの設定は初期設定とのこと。
引用:チェンソーマン 藤本タツキ
引用:チェンソーマン 藤本タツキ
引用:チェンソーマン 藤本タツキ
インタビューまとめ
担当編集が藤本先生に漫画のテクニックを聞くインタビュー(チェンソーマン連載時)
担当編集が藤本先生に漫画のテクニックを聞くインタビュー(ファイアパンチ連載時)
このマンガがすごい!2021
妹の”ながやまこはる”さんのTwitter(@nagayama_koharu)
担当編集者Twitter(@SHIHEILIN)
チェンソーマン公式Twitter(@CHAINSAWMAN_PR)
以上で藤本タツキ先生の調査を終わります。